タミヤ 1/72 F4D-1 スカイレイ
というわけでショウケンです。
お知らせです(強襲)
月刊モデルアート2020年3月号特集「メタリック塗装成功のメソッド」にて、ロボット系のディテールアップによく使用されるWAVEのノズルをスケールモデル的に塗装しました。
といっても難しいことはせずに、メタリックに1色加えたり重ねたり、ほんのちょっとの一手間で表現の幅を広げて表情を付けようというものです。
他にも為になる特集やニューキットレビューなど盛り沢山ですので宜しくお願いします。
お知らせです(追撃)
なんとオリコンニュースさんからインタビューを受けまして、記事になりました。
リンクはこちら【プラモデル】戦艦、航空機、戦車など“神作”まとめ 33ページ目 | ORICON NEWS
ヤホーニュース版はこちら
「まるで映画の1シーン」シドラ湾事件で活躍した『F-14Aトムキャット』の発艦前を再現(オリコン) - Yahoo!ニュース
この作品フジミ 1/72 F-14A - 人の金でプラモが欲しい
についてだったり、プラモデルを始めた経緯だったりをお話しさせていただきました。
こちらもよろしくお願いします。
ホントはスカイレイダーの時にするタイミングだったけどすっぽかしちゃった。
そろそろ本題に戻りましょう。
タミヤ 1/72 F4D-1 スカイレイを製作していきます。
運用期間が短いにも関わらずモデラー間での認知度がやたら高いことで有名なスカイレイ。
飛行機モデラーなら誰しも一度は思うはずです。
「なぜスカイレイ?」と。
イタレリが多い序盤のウォーバードシリーズの中でのタミヤオリジナルはちょっとしたプレミア感を感じるのであって、その中でタミヤが自分達で作ることにしたのがスカイレイだった、ということがこの疑問を生むのでしょうね。
「せっかく新規で作るのに何でスカイレイをチョイスしたんだ?」というご意見。
気持ちは分からんでもないですが、そもそもウォーバードシリーズのタミヤオリジナルは1/48傑作機シリーズからスケールダウンされたものなので、ラインナップは傑作機シリーズに依存するわけです。
これを踏まえると今度は傑作機シリーズに疑問が浮かびます。
「なぜスカイレイ?」と。
さて実機はというと、設計はドーントレスやスカイレイダー、スカイホークでお馴染みのエド・ハイネマン。
迎撃戦闘機を要求した海軍に応えるべく、無尾翼デルタという答えを出したのが本機。1956年に配備されます。
速度、上昇性能、高高度性能は優秀でしたが冷戦がどんどん進むこの年代、残念ながらスカイレイは時代に取り残されていきます。
敵の爆撃機を迎撃する戦闘機よりも、十分なペイロードと航続距離を持ったマルチロール機が求められるようになったのです。
結局配備から8年後の1964年には試験飛行隊以外は退役してしまいました。
実戦は経験しませんでしたが、第二次台湾海峡危機の際には海兵隊所属の本機が150回以上スクランブルしたそうです。
いい加減キットの方にいきましょう。
コクピット。メインコンソールはデカールがあります。サイドはありませんがモールドがしっかりしているので、適当にちょちょいと。
キャノピーのマスキングはちょっと面倒です。ハイキューパーツの円形マスキング大活躍。
このキット、モールドが非常に素晴らしいんです。
ギアベイも抜かりなし、パネルはファスナーまで付いています。
ホイールもきっちり。
組み立て。インテーク内部も再現されています。
ガワはぴったり合うのですが、インテーク内部にやや隙間が出来ます。この後バリを処理したので多少は解消されましたが。
ぶっちゃけ奥まったところですので良いかなーとは思いつつ、手前は一応見える範囲ですので合わせ目消ししておきました。
完了。
今回パテを使ったのはここぐらいです。
それと気になる点はもう一箇所。
機首を貼り合わせると、赤丸の窪みの箇所の合わせ目が消しにくくなります。
こういう時はプラ板を薄くして上から貼っちゃいます。
コクピットブロック後方が下がり気味だったので
適当なランナー突っ込んでつっかえ棒にしました。
組み立て完了。あっという間でした。
インテークリップはこの時点で接着していません。理由は後述。
塗装にいきましょう。
はい終わり。
自家製ハイビジカラーです。
ここが一番めんどくさい。前縁のシルバーです。
なだらかな翼端に合わせるのは難しい。
先程分けていたインテークリップですが、このように先にキャラクターレッドで塗っておきます。
というのもコーションデカールががフチの赤と一体になっており、貼るより塗った方が早いという判断をしました。
そして三角のデンジャーを貼って隙間をキャラクターレッドで筆塗り。
そんな感じでデカール貼り終了。
コートしてウォッシング。今回も汚めにしておきます。
ウォークウェイのウェザリングの解説でもしておきましょう。
まずはクレオスのMr.ウェザリングカラー マルチホワイトを瓶生で塗ります。
生乾きぐらいになった頃合いでうすめ液を含ませた筆を、塗膜を溶かすイメージで動かします。
塗膜が溶けたところで綿棒で叩いたり伸ばしたりしながら拭き取ります。
終了時点。このあとつや消しでコートするとかなり落ち着くので、大袈裟にやっちゃって大丈夫でしょう。
最後にキャノピーですが
配備期間が短いのでカラー実機写真は少ないのですが、キャノピーは全体にブルースモークがかかっているように見えます。
と言うわけで塗っちゃいました。間違ってたらメンゴ。
それでは完成。
薄々感じてはいましたが地平目線だとイケメンだな??
そして上から見ると特異な主翼がよく分かります。
当時の映像を見たのですが、やはり迎え角が大きすぎて着艦時は他の艦載機より更に叩きつけていました。前脚頑丈には見えないんですが…
スカイレイとスカイレイダー。
どちらもエド・ハイネマン設計です。スカイホークとスカイウォーリアも持っているのでハイネマン特集でもするか?
というわけでタミヤ 1/72 F4D-1 スカイレイでした。
流石のタミヤといったところで組み立ては何も問題なし、ディテールも最高で価格も安く、文句の付けようがありません。皆さんも是非作ってみてはいかがでしょうか?
「スカイレイに興味ない」ですって?
寂しいこと言うなよ
それでは。
タミヤ 1/72 F4D-1 スカイレイ 完成しました!
— ショウケン (@kn20154) 2020年1月31日
ストレートです pic.twitter.com/ggxWIySQ9O
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