ハセガワ 1/72 J-35Ö ドラケン
というわけでショウケンです。
今回はこちら
ハセガワ 1/72 ドラケンを作っていきます。
定番外名作シリーズ筆頭。
セイバードッグと並んでここ最近はかなりの頻度で発売されています。
このパッケージはJ-35Öとなっており、オーストリアで運用された機体です。オーストリア空軍となってますが世傑だと陸軍航空隊となっています。どっち????
ちなみにJ-35Öとはスウェーデンで運用されていたD型を改修したもので、D型の初飛行は1960年ですが、オーストリアは1987年に運用開始、2005年に退役と他の国より期間がズレています。
さらに15年前まで飛んでたということもあり
資料が簡単に集まります。
Aviation Photo Search | Airliners.net
ここに落とし穴があるのです。
上に貼った機体のような背中のオレンジのクソデカナンバーがありません。
これは一体…
さらに調べてみると推測がつきました。
古い写真を探してみると
1988年撮影のものが見つかりました。観察してみると背中のナンバーがありません。
どうやら導入当初は背中のナンバーが無かった模様。世傑にも同じイラストが載っていました。
ちなみに今回調べた中でナンバー付きが確認できた最古の写真は1994年。
というか89〜93年の写真が見つかりませんでした…
というわけで今回はハセガワのデカールに合わせて、導入当初の姿にしましょう。
まずはコクピット。シンプルな構成。
ベルトは塗っただけです。
上下面の塗り分けはこんな感じ。インテークは入口から適当に5cmぐらい塗っとけば大丈夫でしょ。
ドーサルスパイン横にはエアスクープが付きますが、導入時のÖにはありません(晩年にレトロフィットする模様)。
大きなダボ穴があるので埋めておきました。
さてさて上下面を貼り合わせてノズル部分のパーツも付けて…
隙間。
そうです、ドラケンはかなり良キットなんですが唯一の難点がこの隙間。1mm近く開きます。
どこかがズレてるというのではなく、上面に合わせると綺麗なツライチになるので単純にノズル側のパーツ幅が足りてない。
全部パテ埋めはしんどいので
形状に合わせてプラ板を切り出して
付けます。
そんで機体に取り付け。さっきより明らかにマシになりました。
あとはパテで埋めれば問題なし。
そんな感じで組み立てが完了。
ちなみに今回はピトー管のみアフターパーツを使います。真鍮挽物2本入りですが、中古のジャンク扱いで330円。お得。
塗装いきましょう。
黒からの
305番からの
少し白加えてワントーンアップ。
上面の残りは306番。薄く2回吹けば十分。
下面の指示は338番でしたが明るすぎると判断したので、308番と白を1:1で混ぜて吹きました。ギア周りは全部8番。
ピトー管はメタルプライマーを吹いてから塗装。黄色と黒の幅はそれぞれ1mmでちょうど良さげ。
光沢でコートしてデカール貼り。枚数は少ないので楽です。
デカールをコートしてからサッとウォッシング。ウォッシングというかスミ入れぐらい。
これで後はつや消し吹いて完成…と言いたいところでしたが、あることに気づきました。
赤で示したところがパーツ分割で、ここでレドームの塗り分けだと思っていましたが、
なんか違くない?
完全に見落としていました。塗り分けラインは1本手前だったのです。
というわけで塗り直し。何とかリカバリーは出来たかと。
ちなみにデカールを貼ってる最中にも、機首の上下面の塗り分けがおかしいことに気付いて筆塗りで修正しています。
今回ポカミスがひどいぞ。
なんやかんやで完成。
ピトー管以外はストレート。素性の良さが光ります。
吊るしものは増槽2本。ノズル下に見える尾輪は試作機を経て追加されるようになりました。シルエットでなんとなく分かりますが、迎え角が大きいので擦らないようにするには必須ですね。ちなみに尾輪のタイヤのみ空気の入らないソリッドタイプらしい。
というわけでハセガワ 1/72 ドラケンでした。
定番外ではありますが今年(2020年)4月にもデカール替えが出ましたし、今後もちょいちょい再販がかかると思うので入手は簡単(のはず)。サクサク作れますので是非。
それでは。
ハセガワ 1/72 J-35Ö ドラケン 'オーストリア空軍' 完成しました!
— ショウケン (@kn20154) 2020年4月15日
ピトー管のみ真鍮パーツに変えてます pic.twitter.com/5JBBZ6RMVn