トランペッター 1/72 MiG-29UB
というわけでショウケンです。
今回はこちら
トランペッター 1/72 MiG-29UBを製作していこうと思いますが…
何を隠そう、このキットが大好きでして
MiG-29×29
と名付け、トラペMiG-29を1年間に29機作って並べるというかなりアホな企画を2017年にやりました。
この全てが血となり肉となったのです。
なのでこのキットに関しては日本で一番理解しているという自負があります。箱を上から触って初版か再販かが判別できるぐらいに。
流石にこれだけやったら自慢させてくれ。
そこで皆さんにもトラペMiG-29を作ってもらおうと、今回はいつもより少し詳しく組み立てのポイントをお見舞いするので覚悟の準備をしておいてください(黄金の精神)
今回はUBですが、基本的に4タイプ共通のポイントなのでどれでも大丈夫です。まずはキットを買ってください。
早速下面パーツから
MiG-29はノズル付近に穴が開いています。しかしトラペはなぜかそれぞれ左側にしか穴がありません。是非ともやっておきたいポイント。
それともう一点、赤丸で示した謎の突起がありますが、これはフェアリングではなく衝突防止灯です。
衝突防止灯はMiG-29SMTには付いてます。そのままで構いません。
他にもポーランドやセルビア等、改修を施した国には付いています。しかしそんなの逐一リストアップしたら面倒ですし例外もあります。
そこで簡単な見分け方なのですが、衝突防止灯は上面とセットです。
過去に作ったSMTで申し訳ないのですが、MiG-29で下面に衝突防止灯が付いている機体は、大体上面のこのあたりにも付いてます。
つまり、上面に衝突防止灯が無ければ下面にも無し。
まぁデカールを変えない限りはSMT以外は基本的に無しだと思ってもらって大丈夫です。削っちゃいましょう。
そんで穴は写真のように上から真っ直ぐ開けると、いい感じに左右対称になります。
処理終わり。
続いてアンテナにいきます。
機首から前脚付近にかけてアンテナがあります。トラペは初めから多めに付けていますので、必要に応じて切除しましょう。
オーソドックスなタイプであれば、機首の2本は残して前脚付近のは切除すると良いです。あとは作りたい機体の写真を参考にしてください。
次は飛行機作るときに忘れがちポイント
パイロン接続の開口です。
基本的にはMiG-29はどっかしらにパイロンが付きます。一番付け根は単座であれば9割近くの確率で付いてますので忘れずに。トラペはパイロンを豊富にセットしているため、付けたいパーツのダボ間を確認して開口しましょう。
忘れずにとか言いましたが、実は接続部にはご丁寧にモールドがあるので、後からでも何とかなります。
続いてギアベイ。
内壁パーツを取り付けるのですが、赤く示したふくらみが若干当たります。
少し削った方が綺麗に収まるのでやっておきましょう。
処理後。綺麗に出来ました。
インテークにもいきましょう。
スライド金型で一発抜きで楽なのですが、内側にパーティングラインが発生します。
若干削りにくそうではありますが、金属ヤスリでガリガリやっちゃいましょう。
手前の縁を削らないように注意!
MiG-29の良いところはインテークが閉じてるという点ですね。
あまり整備されていない前線基地での運用も可能にするよう設計されたため、地上にいる間は下面のメインインテークに蓋をして異物の混入を防ぎ、上面のダクトのようなサブインテークから取り込みます。
つまりプラモだとインテークの塗装やマスキングをしなくていい。神か。
ちなみにズベズダは飛行姿勢にできることも売りにしてるのでメインとサブの開閉が他のキットと逆転します。南無三。
で、インテークが閉じてるということは中身が一切見えないわけですが、一応エンジンのフィンのパーツはあります。
塗らなくていいのですが、インテークの補強も兼ねてるのでとりあえず付けるだけはしておきます。
最近はそんな劣悪な環境で飛ばすシーンも少なくなった(そもそもMiG-29は使われなくなってきた)ので、メインインテークだけで飛ばすシーンが目立ちます。
これにて下面は終わり。
というかこれで全体の7割は組み終わったと言ってもいいでしょう。
コクピットに進みます。
シートは2パーツでこの出来。下に長方形のダボがありますがはっきり言って邪魔なので切除した方がいいです。
コンソールパネルはデカールが用意されていますが、ちょっとどころではない凹凸があるのでそのまま貼るのは困難です。切り分けましょう。
完成したバスタブ。
MiG-29のコクピット色はそれまでのソ連機のようなエメラルドグリーンではありません。
かといってフランカーのような綺麗なライトブルーでもありません。非常に中途半端な色をしてます。
ブルーグレー、グレーグリーン、ニュートラルグレーの3タイプがメインです。
9.12はニュートラルグレー
9.13はブルーグレー
というのが割合として多いです(ショウケン調べ)
複座は好みでいいと思います。グレーグリーンは結構レアケースかも。資料がある場合はそちらを参考に。
ちなみにSMTはフランカーと同じようなライトブルーです。
他のタイプと比べてSMTは違うポイントが多いですね。資料は一番豊富なのでにらめっこしましょう。
コクピットブロックが出来たのは良いのですが全タイプ共通のポイントがここで一つ。
コンソールパネルの裏側ですが、必ず黒で塗っておきます。
というのも、丸く囲った箇所は見えます。
グレアシールドが覆い被さらないのでがっつり見えます。
忘れずにしましょう。
いよいよトラペMiG-29最難関ポイントへいきます。
各タイプとも機首の分割が合いません。
SMTが一番マシです。特にひどいのは9.13。
まぁどのキットもここは合わないんですがね。ズベズダは斬新な分割でこの問題を解決しましたが。
なぜ合わないかは簡単、下面側が絞られて狭いから。
解決方法は1点、下面の幅を広げるだけです。
まずは今回のUBの場合
こうすることで
さっきよりは幾分かマシになります。後は頑張りましょう。
単座の場合
UBの写真なので若干違うのが申し訳ないのですが、赤線のように適当なランナーやプラ棒で突っ張り棒を作ります。単座は機首の合わせ目にコクピットブロックが来ないのでこのような処理になります(実際に作ってみればどうなるかは分かります)。
キャノピーは良好ですが
赤線の箇所が少しキツイです。デザインナイフのカンナがけで十分ですので擦り合わせをしておきたいところ。
ここまでいけば後は各々で塗装してください。
エンジンノズルの塗装を少し解説。
MiG-29のエンジンはクリーモフRD-33です。パワーは充分あり整備もしやすいのですが、オーバーホールしなければならないスパンが短いのが欠点。
基本的にMiG-29シリーズのみの搭載ですが、JF-17は改良型のRD-93を1基搭載しています。また開発中のJ-31も2基搭載。RD-33との見た目は同じです。
実は珠海航空ショーでJF-17の地上展示があり、間近で観察することができました。
参考になると思いますので貼っておきます。
そしてこれを基に塗ってみましょう。
ダークアイアン系で塗装してクリアブルーとクリアオレンジを適当に筆塗りして
タミヤエナメルのフラットブラックを塗りたくります。
そして軽く拭き取ってあげれば…
完成。あとはお好みでどうぞ。
他にも少しポイントを…
シーリングはサンドイエロー系統に赤を混ぜるといい感じです。
それと前はスモークブルーになっています。
機首のIRSTはクリアパーツのカバーを付けるので、内部に偏光フィニッシュを貼っておくとアクセントになります。無ければクリアグリーンでもそれっぽくなります。
脚回りの組み立てには問題ありませんが1点だけ注意
主脚とカバーの付ける順序ですが
写真のように主脚を先に付けるとカバーを差し込むのが困難になります。出来なくはないけどかなり難しい。
ですのでカバーを先に取り付けましょう。
これにて完成。
言い忘れていましたがこのキット
非常に出来の良いトーイングバーが付きます。
少し改造すれば牽引中のシーンも作れるんです。
というわけでMiG-29製作ポイントをまとめてみましたがいかがでしょうか。
是非皆さんもMiG-29作ってくださいね!
作ってくださいね!
作ってくださいね!!!!!!!!!!!!!!!!
それでは。
トランペッター 1/72 MiG-29UB 完成しました!
— ショウケン (@kn20154) 2019年12月11日
東ドイツ空軍です
MiG-29ノルマ達成 pic.twitter.com/Kt1PRigcfF
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