人の金でプラモが欲しい

備忘録的なアレです

1/72 EAV-8B マタドールII

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というわけでショウケンです。

 

今回はこちら

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セガワ 1/72 AV-8B ハリアーを作っていきます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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同時進行でいきます。

 

どっちも作りたいなということで塗装前まで製作します。

 

ちなみに2個同時製作は効率が良さそうに感じますが、単純に作業量が2倍になるだけなのでオススメしません。

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キャノピーのパーティングラインを一度に4回も消さなくてはなりません。磨くのも4回。

 

 

さてハセガワのハリアーは昔作った(仕上げで失敗してぶん投げた)のですが記憶があまり無いので初めての気持ちで作っていきます。

 

まず仮組みしてみると

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インテークの例のパカパカするところから謎の隙間が見えます。目立つ箇所なので処理。ただパテで埋めようとすると大変ですし削ってる間に他の箇所までやっちゃいそうなので、パテは最小限にします。

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まずは該当箇所にプラ材を付けます。

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そして赤線で示したように斜めに削ります。この辺りは本体側との擦り合わせが重要。

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再度取り付けたらこんな感じ。あとはラッカーパテをちょちょいとすれば埋まります。

 

続いて胴体の貼り合わせですが

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説明書では貼り合わせ済みの胴体にレドーム(N1,2)を接着するようになっています。

 

レドーム分割のキットの大半はこうなるでしょう。

しかしほとんどの場合、問題が生じます。

 

レドームと胴体の径が合わないのです。

 

もっと簡単に言えばレドームと胴体の接合面にズレが生まれます。

よっぽどの精度じゃないと無理です。

例えばレドームの分割がちょうど塗り分けラインだとか、レドームは左右分割で胴体は上下分割みたいな場合はあまり気にしなくてもいいかもしれませんが…

 

今回はガッツリ目立つし処理しやすいと判断して

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まず左右のレドームをそれぞれ胴体に取り付けて一体化します。

この時とにかく外側がツライチになるように注意します。

 

すると

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外側を綺麗に揃えると内側でズレが生じました。説明書通りに作るとこのズレが外側に来ていたのです。

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でも内側のズレなら処理しやすいですし、多少隙間が空いても合わせ目消しの段階で埋まるので大丈夫。

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そんなこんなで左右の貼り合わせ終わり。

 

続いて主翼下面の穴埋めですが

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まずは伸ばしランナーをやや太めに作ります。
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細くなった真ん中でカットして
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ダボ穴に差し込みます。

 

雑イラスト解説

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上の緑のようなぴったりの径を探して差し込むのは面倒ですしどうしても隙間が発生します。一方で下の青のように適当な逆円錐を差し込んでいくと、適切な径になったところで勝手に止まります。隙間なく埋めることができるのです。
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あとはカットして、気になるようであれば軽くヤスれば問題なし。

 

給油プローブですが

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機体に合わせてみるとガバガバ。擦り合わせに四苦八苦してしまいました。
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最終的にスコードロンパテで無理矢理隙間埋め。

なおウォッシング時に外れた模様。

 

あとは主翼を接着するだけですが…

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分割ラインが何かおかしい。実機写真を観察してみるとモールドの位置も違う。
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というわけで面倒ですが埋めました。

 

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こちらがキットのままのモールドで
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彫り直し後。微妙っちゃ微妙ですが…


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そんなこんなでようやく組み立て終わり。

ここからは1機ずつ塗っていきます。

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黒吹いて
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全体に307吹いて
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308にちょこっとキャラクターホワイト添加。

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フラップの付け根は塗り分けられてるのでマスキング…マスキングの間隔は太いのが1.5ミリ、他2本が1ミリです。
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308とキャラクターホワイトの1:1。キャノピーのシーリングは番号忘れた。

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大事なところを忘れていました。

インテークのカパカパするところは白になってます。

 

デカールを貼っていきましょう。

 

今回使うのはこちら

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CtAの別売デカール。これでスペイン海軍仕様のハリアーⅡにします。

 

スペイン海軍向けのハリアーIIはAV-8Bの前にEspañaのEを付け、EAV-8B マタドールⅡと呼ばれます。

なんでマタドール「II」?

 

 

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実はスペイン海軍は初代ハリアーから運用しているのです。ちなみにこの時の名称はAV-8S マタドール。

マタドールⅡ導入に伴いタイ海軍に売却され、現在は博物館で見ることができます。

 

小噺は終わりにして進めます。

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貼り終わり。とにかく地味。ラウンデルが無ければ地獄でした。

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コートしたらウォッシング。やや汚めにしておきます。

 

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ハリアーといえばこの汚れ。

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エアブラシで直接吹いちゃいます。まずは薄めた黒。
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続いて茶系を上から薄く重ねます。
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最後にガルグレーを放熱板などにムラっぽく吹きつけたら終わり。

 

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キャノピーの破砕コードはデカールが付属しますが、綺麗に複雑な形状で綺麗に貼れる未来が見えなかったので筆塗り。

 

といっても、このキットは内側に凸モールドで入っているので、筆でなぞれば色が乗ってくれるのでさほど難しくはないのです。

失敗しても修正できるように、念の為タミヤアクリルを使ってます。

 

ちなみに凹モールドの場合は薄めた水性塗料を流し込めば簡単です。

 

これで本体は完了したので小物類に着手。

 

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久しぶりにパイロットを乗せる気になったので用意。

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3年前に作ったレガホから流用。もちろんこのまま使うわけではありません。

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リペイントして
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ウォッシングとドライブラシ。

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着席させると隙間が気になるのでちょこっとディテールアップ。マスキングテープでシートベルトを作ります。

ベルトを作る際は個人的にクレオスのマスキングテープを推します。というのも他のものに比べて表面がツルツルなので、塗ると質感がそれらしくなる(気がする)のです。
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着色して終わり。

 

次はHUD

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キットのままだとちょっと味気ない。キャノピーがデカくて良く目立つので何とかしたいところです。

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というわけで透明プラ板を2枚立てて
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黒でそれっぽく塗って、真ん中に2枚差し込みます。

エッチングとか使わなくてもそれらしくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それらしくなるばっか言ってんなコイツ。

 

最後の工作にいきましょう。

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パイロンが寂しい。揺れ留めが欲しいところです。

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そこでトランペッターのMiG-29のパイロンランナーに付いてるコレを使用します。
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ちょっと加工して取り付け。それらしく(3回目)なった気がする。

 

というわけで完成です。

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吊るしものは無し。II +になれば資料がいっぱいあるんですが…

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これをやりたかっただけでもある。

 

長い間構想はしてましたがようやく形にすることが出来て感慨深いです。

ハリアーII自体も初めて完成させたので、ようやく忘れ物を取り返した感じ。

  

キットはスタイルが良く、合い全体的に良好なんですが、ちゃんと組もうとするとそれなりに手はかかります。でも1000円でこれだけ楽しめるなら十分だと思いますね。

もう一機のハリアーも進めつつ今回はこれまで。

 

それでは。